宇陀米ブランド化への挑戦!

こんにちは!

今日は、先日奈良県宇陀市の広報誌『広報うだ』で特集として取り上げられた、私たち類農園が今まさに取り組んでいる、【宇陀米ブランド化】の取り組みを紹介したいと思います。


●『地域を守る』という志

類農園・奈良農場のある宇陀市でも、農業の担い手不足や耕作放棄地・獣害の増加、インフラの老朽化などの問題は、このまま放置すれば5~7年後には農家は半減し、地域農業の崩壊に直結する、まさに待ったなしの課題。

その中でも、特に農業全体への影響が大きいのが、「水田の荒廃」問題。宇陀市の農地面積の7割を占める水田は、周辺の水路や農道等のインフラ維持・獣害防止といった役割も担っており、その衰退は水稲農家だけでなく地域農業全体の衰退に直結してしまいます。

そこで、水田を守っていくため、地域の方と一体となって取り組み始めたのが「宇陀米のブランド化」です。「自分たちの生きる場をつくっていく」ため、行政頼みではなく、農家主体で「宇陀米ブランド化協議会」を立ち上げました。


●どうしたら仲間を増やせるか

後継者不足・高齢化を頂点とした、水田荒廃etcといった問題は、地域全体で取り組まなければ解決できない『地域課題』です。当然、仲間は多い方がよい。

当初、私たちの志を伝え、地域の方々にもある「地域を守りたい」⇒「そのために何をなすべきか」という志を喚起できれば、うまくいくと思っていました。

実際、深く課題を共有できた生産者もいらっしゃいますが、「類さん、ええこというなー」と感心されるだけで終わってしまう・・・など、なかなか次の行動に繋がっていかない、前身感がないまま時間が過ぎていきました。


●賛同はしてもらえるのに巻き込めない。なぜだろう?

賛同はしてもらえるのに、巻き込めないのはなぜか。

答えは、具体的な展望を共有できていなかったから、でした。

ある生産者さんが、「類さん、ええこというなー」と他の方と同様に賛同を示してくれた後、「で、その『宇陀米』はいくらで売れるの?(それで農家は食っていけるの?)」

「で、『宇陀米』はどこで売るの?(誰が買うてくれるの?)」

「で、その『宇陀米』は、どれくらい作れるの?(安定した収量をあげれるの?)」

と聞いてくれたのです。

ブランド化するということは、手間暇も費用も今以上にかけるということ。それで収益が確保できなくては、誰も参加しようとは思いません。『志』は決して嘘ではありませんが、みんなが可能性収束できる展望(実現可能性)とセットでなければ「絵に描いた餅」でしかなかったのです。

そこで具体的に取り組んだのが・・・!

●消費者と直接つながる販路の形成、拡大!

販路形成では、問屋を通さず、消費者へ直接販売できる体制づくりをさらに強化しました。

具体的には直売所や、ネット販売で、私たちの「志」まで発信しての販売。また、新たに大阪市内で焼き肉店を展開する「一笑」との協力販売の機会が得られたのも、協議会に前進感を生み出しました。

ただこれも、宇陀の農家出身の店主と、宇陀の農業を何とかしたいという志を共有できたのが共同のきっかけ。このように、販路形成においては、志を共有できる消費者・協力者を作っていけるかがポイントです。


●高品質米の安定出荷を追求する「技術研究会」の立ち上げ!

ブランド化には、高い品質の担保と安定した収量の確保が不可欠。協議会の中に「技術研究会」を設置し、毎月集まって技術研鑽しています。

その時に壁になるのが、「自己流」。どの生産者さんも今までやってきた自分なりのやり方があります。それを手放すのが、なかなか難しいのです。しかしそうした場合も、みなで「志」に立ち返ることで、乗り越えていっています。志に立ち返ることは、後退ではなく塗り重ねですから、今後も何度も立ち返ることとなるでしょう。

次世代(若手)を巻き込んでいくためにも、宇陀で水稲経営が成り立つ状況を作ること。そのためには、どのような栽培方法が最適かをとことん追求し、共有・継承してゆくこと。技術研究会の場が、みんなが充足する、可能性を感じられる場になっていけば、おのずと参加する仲間も増えていくはず。それくらい楽しい場になってきています。

宇陀米ブランド化の挑戦はまだまだ始まったばかり。類農園の挑戦は今後も続きます!応援お願いします!!

今年の秋には、宇陀米ブランド化協議会ができて初めての認定米が店頭に並ぶ予定です!

お楽しみに~♪

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