今、対面力こそが武器になる

昨今は、メール、スカイプ等のテレビ電話、SNSなど、直接会わずともコミュニケーションを取ることができるツールが次々と登場、そして発達しています。

一方で、「言葉にできない」「伝わらない」と多くの人が悩み、書店やインターネットでは「コミュニケーション力を鍛える」書籍、記事を目にすることが増えたように思います。


やっぱり、

会って話して想いを伝える、

感じ取ることが原点。

これは仕事でも、日常生活でも、同じ。そう感じた最近の体験を紹介します。



◆書き言葉 と 話し言葉

実現塾「文字面だけで理解した気になるな」が非常に気づきになりました。

言葉には「書き言葉」と「話し言葉」がありますが、

「書き言葉」が生まれた目的・そして特性について考えたことはありますか?


書き言葉は「保存」(書き残す)を目的に発明されました。

あくまで、日常の中で想いを、情報を伝える役割は「話し言葉」が担っていたんです。


言葉の裏にある、言葉にならない想い。

書き言葉では、これらをすべてを表現すること、掴むことが難しい。


より不安定で、不確実で、複雑で、曖昧になりつつある社会。

その中では、相手から、どれだけ多くの情報を早く・確実に掴むことができるかが勝負。

「言葉にならない想いの実現」による「感動」を生み出すことができることこそが、人間本来の力なんです。


書き言葉があふれる今、改めて「話し言葉=対面力」を見直したい。


◆昔の人がもっていた対面能力

日本本来の力「対面力」。

三島由紀夫の「金閣寺」を読むと、如何にこの「対面力」が衰退したかを考えさせられます。

三島由紀夫の「天才的な国語力」。

とくに印象に残るのは、登場人物(大学生)たちの会話です。


仕草や表情から相手の想いを感じ取る、意味深長な言葉を投げかけて想いを探る、

短い会話の中で、お互いの距離がどんどん縮まっていく…。


その過程に多くの人が驚き、気付きが得られると思います。


「金閣寺」は、戦後間もなくの物語。

当時の若者の対面力は、現代の年配者を遥かに上回るのだと痛感させられました。

・・・・

会って話して想いを伝える、感じ取る「対面力」

人間本来が持っていた力を今、再生させることが急務。

そのためには、個人の意識の変革はもちろん、

書き言葉の習得に偏った「学校教育」から変えていく必要もあるように思います。


(類設計室 企画室 多田奨)

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