何年先の時代もお施主様が勝っていけるデザインを追求しつづける

今、ある企業(ここではA企業とさせていただきます)のインテリアデザインをさせてもらっています。

組織の一体感と水の流れ(動き)を表現するために「流形」を1つのデザインモチーフとして進めていますが、全体的に少しずつ統一感が出てきたなと感じています。

そんな中で、社内のある先輩からもらったアドバイスに衝撃を受けました。

「2,3年後のA企業を考えると、親和感や一体感は重要な要素になってくる。だけどその後の10年20年先はどうだろう?

企業として勝っていくために、A企業は親和集団に留まらず闘争集団となっていく。そのための活動と空間をもっと追求する必要がある。」

そう言われ、自分のつくった絵を改めて見てみると、流形といっても単調で、広がりがない印象。「闘争集団として仲間と刺激しあう」というデザインというよりそこで集まって完結してしまっているイメージでした。

そして何より、先輩たちは「お施主様が勝てる建物を」という思いで10年先20年先の未知の時代に対して本気で追求しているんだということを感じて、驚きました。


現在、どの企業もオフィス空間に対してかなり挑戦的に企画しています。

外国の企業で先行していることが多いですが「家みたいなオフィス」や「遊び心のあるデザイン」が好まれる傾向があり、空間の多様性や職員の自由を謳ったオフィス空間が流行っています。

一方、これからの時代(10年、20年先の未来)で企業として勝ち抜いていくために本当にその空間が最適か?はまだまだ答えがありません。

先輩のアドバイスは「時代の潮流や企業の現状の課題を掴んで、でもそれに留まるのではなく、その先の未知な時代をもっと追求する(つくっていく)必要がある」という意味だったのだと思います。


A企業様において「一体感」というコンセプトは最重要課題で、それを醸成するための親和空間や柔らかいデザインはやはり必要だと思っています。

だけどその上で、刺激感や躍動感、メンテナンスのしやすさなど、「お施主様が何年先の未来でも勝っていけるようなデザイン」をもっともっと追求していきたいと思います!


大阪設計室 出田麻子

0コメント

  • 1000 / 1000