申請は事務作業ではなく、人を動かす共認形成課題。

1つの建物が建てられる過程では、申請機関に対して様々な申請を行います。

この申請業務、単なる事務作業と思いがちですが、とんでもない!

建築設計の過程のカギを握る、重要な共認形成課題なんです!!

今回は、ある申請業務での奮闘についてご紹介します。

某市で計画している学生寮は設計が終わり、残るは申請課題のみという状況。

申請済書が交付されれば即工事着工。申請が遅くなるほど工事を行う業者を待たせてしまうため「なにがなんでも申請を早く進めなければ!」という状況でした。


この状況で自分自身に課せられた役割は朝、昼、晩と某市に向かい、審査状況を確認し、1日でも早く申請を前に進めること。

はじめは、審査担当から「また来たか」という反応を受け、気持ちが折れそうな時もありましたが、社内で追求した1番の可能性=使命だと腹を括ってとにかく動き回りました。

申請は、担当1人の確認で終わるものではありません。重要な申請業務になればなるほど段階的に何人もの担当の審査を経て、やっと完了となります。

審査中は、相手がどんな状況か、どこで審査が止まっているのか、次は誰に見てもらえば次に進むのかを聞く中で、相手の表情や言動からも徐々に変化が感じられ一緒になって裏で動いてくれるようになりました。最後は通常業務が17時に終わる中、夜遅くまで残って対応に動いてくれたのは感謝しかありません。


申請業務を進める上では、法遵守はもちろんですが、それ以上に相手への同化が不可欠だと感じました。そしてこの同化があって相手との関係形成につながっていきます。

そのためには、頭でどうこう考えるのではなくまず行動。切迫感、気迫、そして”なんとしてでも達成する”という思いがあってこそだと感じています。

この経験はどんな課題においても同じです。

やる前からどうせ状況は変わらないと諦めるのではなく、目の前の現実に向き合い、常に「実現するためにどうする?」を考え、とにかく実践・行動し、塗り重ねることこそ、現実課題を突破していく術なのだとまざまざと感じました。

これからの課題においてもこの気持ちを忘れずに取り組んでいきたいと思います。

(大阪設計室 意匠設計 今村達哉)

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