公式脳をぶち壊すインターン!”教科書のどこかに書いてある”は主体性のかけらもない。

こんにちは、類設計室の設備房の土屋です!

類設計室では、実際の物件における課題を社員と共に追求する「実践型インターン」を実施しています。今回は類設計室がなぜインターンシップで現実の課題に取り組んでもらっているのかを紹介したいと思います。


◆現実の課題を通じて思考の枠を広げる

先日、インターンシップに関西の大学に通うI君が来てくれ、自然通風の課題を担ってもらいました。

1週間のインターンシップで彼に一番伝えたかったのは、「構造も設備も根本は自然・人への同化」が不可欠だということ。


彼との打ち合わせでは、課題を通じて、施主の想い、事業の背景、自然への同化、枠を越えた「建築総体としての追求の視点」で指導をすることを意識しました。

施主、事業への同化をしてもらう上では営業やディレクターがまとめてくれた与件書や計画レビュー資料を、原理原則を掴む上では文献を読んでもらい、「課題のポイントは何か?」という問いを、様々なアプローチで行いました。これらの同化過程は、実際に設計者が設計を進める上で、実際にやっていることなのです。


しかし、初めの方に彼から出てきた言葉は、資料に書かれている言葉の羅列で「ここに書いてありました」という回答ばかり。

つまり、”教科書のどこかに答えがある(=思考の枠で捉える)”という暗記思考発の言葉です。「原理原則(=幹)を掴んで欲しい。」と伝えても数式や計算に目が行き、「本当に大切な本質」が全然頭に入らず、悶々としている様子が続いていました。


だから、「学術的な専門用語や専門技術の知識では施主には伝わらない。計算や専門用語も現実で起きた事象をイメージで掴んでその現象を数式や法則に置き換えたもの。原理原則も”風の気持ちになって”という普通のことばとイメージで掴むことが重要。」という主旨をしつこくしつこく伝えました(笑)。


すると、最後には

「原理を理解することは言葉を覚えたり、数式を覚えたりすることでは無い。現実で起きていることをイメージすることで本当に理解することができる。」

「やっと”原理原則を掴む”という言葉の真意が分かりました。」

と笑顔で答えてくれ、原理原則を掴む一歩を踏み出すことができたようでした。これで明日以降はきっと大丈夫!

◆自分でモノを考えてはじめて期待に応えられる

学生の皆さんにとっては共通の課題かもしれませんが、「学校教育の弊害である、教科書のどこかに答えがあるという暗記思考に支配」されていては現実のお客さんの期待には応えられません。

はっきり言って“教科書のどこかに書いてある”という思考は、主体性のかけらも無いことを示しています。その暗記思考をまず壊すためには、現実課題を担うことが不可欠です。


私が新人の頃、直属の上司に”誰々が言っていたから”とか”ここに書いてあったから”などと報告した時には、こっぴどく叱られました。”お前はどう考えたのかを聞いている!”と。


その時のことが、自分でモノを考える、追求するという楽しさに気付く為の「主体性」の源泉となっています。学生さん達にはその重要性に気付いてもらえるよう、迎合せずに真正面から期待を掛けていきたいと思います。

大阪設計室 設備房 土屋 範明

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