【人材育成】人材育成を観念的にとらえない

新年度がスタート。はじめての業務に取り組む新人くんたちもはじめは不安が一杯。

専門性の高い建築設計の業務は、専門用語や業界の慣習などいっけん未知、未明な世界にあふれています。

これは新人くんだけでなく、他の部署から設計部に配属された社員も同じ。

社会人経験が豊富でも、やはり新しい部門の仕事には不安が先行してしまいがち。

そんな彼ら(彼女ら)をどんなふうにみちびけば不安を活力に転換できるか。

今日はどんな作業でも求められる力とそれを活力につなげる工夫について書いてみたいとおもいます。

●仕事で必要な力

段取り力と関係力。どんな仕事で取り組むうえでも必ず必要となるのはこの2つの力。この2つの力があれば専門的な技術はやりながら身に付けることはできます。

昨年新たに設計部に配属された女子社員に担ってもらった業務のひとつが見積もり徴収業務。

建築設計では様々な工種(サッシ、屋根、タイルなど)について製造メーカーから工事費の見積書を徴収し、それを積み上げて全体工事費を算出します。

このメーカー見積もり、多い場合は全部で100~200社にものぼり、それをメールと電話で依頼して、見積書を整理して比較表としてまとめる。相当根気のいる作業です。

さらにメーカーからは、専門的な質問も受け、そこに適切に答えていく必要があります。

これら作業を彼女のもっている段取り力と関係力でしっかりとやりとげることができました。

専門性にたよらずとも、業務で求められる成果に素直に同化し、日々発生する不整合や疑問点をごまかすことなく、まわりに聞いたり調べることで、ひとつひとつ整合をはかっていく。

そんな思考は他のメンバーでも分担できるよう、誰が読んでもすっきり理解できる作業フローをつくるという発想にもつながりました。

ひとつ業務の枠をこえて、みなの役に立つ、みなの活力をあげる工夫はなにかまで考え実践することで、当初の不安は活力に転換できました。

●人材育成を観念的にとらえない

これから多くの新人くんが業務にあたります。人材育成は指導層やリーダーの役割。

でも人材育成を観念的、硬直的にとらえるとあまりうまくいきません。

相手をよく見る、さらにはまわりのみんなをよく見て、そこに最適な期待を言葉にして伝える。

そんな期待がけは、かけられるほうも嬉しいけど、期待をかける側も素直に楽しい。

さらにそんな期待がけをみなでシェアすれば、もっとみんなも楽しく活力があがってくる。

人材育成で大切なのは、みんなで楽しんで期待をかけあうこと。

思考の枠をひろげみんなの活力をあげる成果を期待すること。

これからまた1年、新しいメンバーと期待のかけあいをつづけてみます。

(東京設計室 野村 徹)

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