魅力的なランドスケープデザインとは?

こんにちは!東京設計室の朝日です。

類設計室では、設計の品質向上を目的に社内研修として、「設計フロー研修会」を開催しています。今回ご紹介するテーマは、“「建物配置」の決定プロセス”です。講師担当は、外構設計のプロフェッショナルである八代さん。豊富な外構設計の経験から、実際の成果品や検討過程を題材に研修を行ってもらいました(参加者は30名以上!)。


統合図の要となる配置図ですが、敷地条件の読み取りから、レベル設定、インフラルートの整合といった基本情報をどのように統合していくか?更にランドスケープとしての魅力を創り出す外構計画について、【前半=研修】、【後半=演習】を行いました。今回のポイントは、敷地を取り巻く地域特性や自然環境、そして利用者に対する【同化】です。前半の研修で学んだ内容を、後半の演習で即実践に移したことで、参加者全員が主体的に取り組めました。グループ追求も大変な盛り上がりとなりました。

【設計フロー研修会の様子】


【前半=研修】配置計画の設計ポイント

ランドスケープの計画・設計は、対象となる土地や空間の現況を調査・解析を通して、その場所固有の地域特性や設計上の課題等を捉えること【同化】から始まります。そのためには、関連する様々な基礎データや、地図、現況図などの図面の情報を読み解く事が非常に重要になります。


①基本調査項目

位置、法令条例による規則、周辺の土地利用、地形、歴史・文化、自然状況、・土質・土壌、水系、諸権利、景観特性、気象、委託者指示 etc.


②基本調査項目で得た情報の整理

・計画敷地に係わる法条件の整理

 (建築基準法、各種条例、指導要綱などの抜けが無いよう注意!)

・インフラ情報の整理

 (情報入手、重ね図作成がポイント!→建物配置を規定することもある!)


③先行課題への取り組み

特に建物計画を検討する上で、先行して検討していく外構関連課題は・・・

・計画地盤面の設定

・雨水排水システム(雨水流出抑制も含む)の決定

・緑地面積の確保(屋上緑化、壁面緑化も含む)

・インフラルートと接続関連の整理


⇒上記の①~③の設計ポイント、検討プロセスを統合して配置計画は決定されていきます。

【事例:外国人留学生が日本の四季を感じ取れる植栽計画・配置(建物との関係性)】



【後半=演習】参加者全員によるランドスケープデザイン演習

・数チームに分かれてランドスケープデザインの設計演習課題を実施。

・与件に同化して実際に計画。演習終了後、全チーム自己採点を発表しました。


前半で学んだ、敷地、建築、利用者、周辺施設、地形、景観、植生などの項目を思い出しながら後半の演習でグループ毎に実践課題に取り組みました。グループ追求も大変な盛り上がりとなりました。


ランドスケープと配置計画は一緒に進めることが重要です。計画地の地域特性や自然環境、そして建物利用者の日常の中で営まれる活動に同化することが非常に重要です。広く深く同化すればするほど、新しい気づきや発見が生まれ、外構・植栽等の自然を取り込んだ計画につなげることで環境は豊かさを増し、更に、建物利用者の活力が上昇していくような提案も可能になります。


今回の設計フロー研修会を通して、講師担当の八代さんから発信された、「建物配置もランドスケープデザインも色々なことに【同化】するほど面白いです。」という締めの言葉が大変印象的でした。これからも魅力的な配置計画とランドスケープデザインを設計室一同、楽しんで追求していきます!


東京設計室 構造設計 6年目 朝日大和

【ランドスケープ設計演習では、参加者全員が真剣に楽しく取り組みました】

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