部下が急成長!『技術力』の前にある大切なもの!

こんにちは!大阪設計室、構造房キャップの廣重です。

今回は、我々の房で最近急成長のK君の話をしたいと思います!

建築の構造設計は、安心安全の建物・空間を柱・梁・壁・床等の躯体を使って形にする役割を担っています。最も良い空間を提案し創る為に、技術力が必要になるのですが、そのために必要なのは技術書を読んで・・・では無いんです。

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最近急成長のK君と話をする中で出てきた話、『構造設計は専門性が高く、そこに拘れば拘るほどアイディアが出ないし、作業が義務的で面白くなかった。構造技術よりもっと大切なことがあるって分かったら、周りとの会話も繋がるし、いろんな提案も出来るようになった気がします。』

この話を聞いて嬉しくなった。私自身同じような経験をしたことを思い出しました。

若い頃、専門技術ばかりに拘る私を、上司は既存建物の耐震診断の担当とした。来る日も来る日も耐震診断を行った。正直嫌だった。耐震診断は構造房だけの単独業務で他の房との関わりも少なく、技術的に目新しいものも無く・・・。

それが、客先打ち合わせで一変した。

客先と営業、上司と私との打合せで、客先の質問に対する営業や上司の答えが理解出来なかった。何でそんなに微妙に答えをずらすのか?

不思議に思い質問すると返ってきたのが、『相手(校長先生)の置かれておる状況を踏まえると、君の捕らえている内容は間逆だ。言葉だけに反応してはダメだ。言葉の裏に有る客の本当の期待を捉える必要があるし、それが仕事だ。』正直衝撃だった。

それ以降、事前準備を行い、打合せの場では相手の質問に対し、心の中で答えを用意し営業と上司の発言との答え合わせ。最初は中々答えが一致しなかったが、徐々に相手の状況、欠乏に同化出来るようになり、やっと成果も上げれるようになった。打合せも任してもらえるようになり、仕事も格段に面白くなった。

その間、当時の自分にとっての未明課題が死ぬほど出てきた。耐震診断の結果(Is値)だけでは誰も納得しない。Is値が低いと学校は本当に壊れるの?どんな地震が来ても大丈夫なの?どうしたら校長先生、父兄等は納得してくれるんだろう?

技術が先にあるのではない。技術よりもっと大切なことがある。相手、社会が求めているものは何か?そこに同化して初めて技術が活きるし、評価、活力も生まれる。向かう先は技術ではなく『人』なんだと思う!

それに応えるために、本気で耐震技術を掴みたいと思ったし、我武者羅に頑張った1年だった。今でも私の技術の原点はこの経験にあると思っている。

(大阪設計室 構造房キャップ 廣重圭一)

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