社会貢献は目的化するものではなく、現実に向き合う中で成し遂げられるもの。

先日、ソーシャルビジネスに興味のある学生向けのイベントに参加してきました。

参加企業は、国際協力をしている公的機関A、海外支援を主とした民間ベンチャーB、専門学校を運営する教育系グループ企業C、類グループ、の4社。

学生たちは、最も有名なA機関の活動に興味を持つ人が多く、アフリカに母子手帳を広める活動などに関心を示していました。しかし、Aの活動は、あくまで日本や先進国がすでに歩んできた、既知の課題解決の焼き回しでしかありません。

一方、当社が取り組んでいる【先進国の最先端をいく、日本の社会課題を解決すること(具体的には、貧困を克服した後の活力衰弱をどうする?)】は、それらに比べ、未明度も難度も桁違いです。
しかし、途上国もいずれ豊かになった先に「活力衰弱」が待ち構えているのであれば、その答えを出すことこそが、人類にとっては最も解決すべきソーシャルビジネスではないでしょうか。

数多ある社会課題の中で、自分の能力で手堅く役に立てそうなところへ向かうのではなく、本当に求められていることを掴み、実現していくことこそ、本当の社会貢献なのではないかと思うのです。

イベントで最後に駆け寄ってきてくれた学生が、「類グループさんだけは他社と違いますね。他社はあくまでも社会貢献を目的に謳っているけれど、類グループさんは現実の事業の中から出てきた課題に深く向き合って答えを出していくことが、結果、社会貢献につながっている。それが、本物の社会貢献だと思うんですよね。」と言ってくれました。

そうなんです!
社会貢献は目的化するものではなく、現実に向き合う中で成し遂げられるもの、なのです。
そこに気づき、言語化してくれた学生に出会え、とてもうれしく思いました。


  * * *

蛇足ですが、企業控室でのこぼれ話を少し。
今回のイベントは「ソーシャルビジネス」縛りの会社である筈にも関わらず、本当の社会課題に挑む熱量の差があまりにも大きかったことが、私にとっては驚きでした。

B社の社員は3年目ながらとても元気で、台湾でシェアハウス事業を作った後、日本にいる難民のための仕事づくりとして、携帯・家電のレアメタルのリサイクル事業を立ち上げようとしていると話してくれ、私とは将来的に資源の少ない日本において、国内で貴重な資源をどう循環させれば、自給していけるか?という切り口で盛り上がりました。

その後、彼は、C社に「レアメタルの回収を御社の幼稚園にご協力お願いできませんか?」と相談していたが、あっさり「前例がありませんので。」と断られていました。
さらに、A機関にも「最近の若者は自国へ向かう意識の方が高まっているんじゃありませんか?」とか「海外支援の仕事をしてて、もどかしくなることありませんか?」と質問しておられましたが、A機関の担当者からは「そうかもしれませんねえ。」とか「結構もどかしいですねー。僕は教育に興味があるんですが、割り当ての国の課題が自分の興味とは違う分野のこともありますからね~。そんな時はもどかしいですね。」と、役人的(確かに公的機関なのだが)かつ、自分発の仕事姿勢が返ってきて、私まで驚愕してしまいました。


控え室のこんなやり取りこそ学生さんには見て判断してほしいなぁと思いつつ…。

社会貢献やソーシャルビジネスという言葉は耳障りがいいですが、表層やゴマカシに騙されず、地に足をつけて、しっかりとその「中身」を見極めることが必要です。

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