【インターンシップ企画】現場見学会を通じて「監理とは」「働くとは」を追求

 12月9日(土)に、類設計室で設計・監理をしている中央区月島第三小学校の工事現場に、夏期インターンシップ参加学生4名と設計室の山田、古賀にて、現場見学会を開催しました。現場案内は監理担当の越見が行いました。


 今回の運営ポイントは、施工者や職人といった、関わる多くの人達の想いや関係を、生のやり取りや、職長インタビュー動画によって見せられたことであり、現場見学ならではの協力関係の重要性を伝えたかったことと、学生らが最も知りたいと言っていた工事現場の様子や雰囲気、「共認監理」の真髄、

序列や強制を廃して「共に作り上げる」ことの大事さ、楽しさや、「働く」ことの意味、自己実現や生活のためではなく、みんなや社会の役に立つこと⇒“傍”を“楽”にすること

等が特に伝えたかった点です。

 学生にとっては実際の工事現場と設計事務所の監理の仕事を間近に触れることができ、参加学生からは楽しく新しい気づきも得られ、有意義であったとの感想をいただきました。

 当日はこの現場を主任としてまとめる西岡氏(越見が本当に信頼をよせる方)と、夜間部隊の小倉氏の2名も付いて案内いただき、西岡氏からは類の監理が他社と全く違う点についても話してくれ、本当に感謝です。

今回は、現場見学会の様子についてお伝えします。

・場所:中央区月島第三小学校 建築JV(松井建設)現場事務所

・参加者:意匠系研究室2名、構造系研究室2名、山田、古賀

・全体構成は

(1)現場見学

(2)監理の仕事紹介

  ・「共認監理」~「チーム」として「共に作り上げる」こと。働くとは。


(1)現場見学

・ルートとしては、増築部C(家庭科室、茶室礼法室)⇒ランチルーム(既存フローリング床研磨中)⇒増築部C⇒理科室から改修中の普通教室(床フローリング貼り中)⇒幼稚園園児用便所⇒地下1階プール更衣室(天井内配管中)⇒プール(膜天井施工中、塗装中)⇒外壁の順で見て回りました。

・上記の通り、こちらの予想以上に学生達の反応は良く、興味津々、楽しそう。礼法室では建具設計者の山田が設計経緯を説明。かわいらしい園児用便所では、学生達から「かわいい~」と歓声が。プールでは棚足場を上って実際に膜に触れてみてみんな驚き。塗装屋の職長さんが丁度休憩に入るところで、軽くおしゃべりでき、監理と施工者、職人の良好な関係が伺えました。

(2)監理の仕事紹介

・このコーナーは、パワーポイントに加え、ホワイトボードを用いて板書しながら会話形式でやり取りを楽しみました。

★類設計室の監理は「共認監理」

①「監理」の位置づけ:「全体フロー知ってる?」と質問。学生達は「???」

企画・プロポ⇒計画⇒実施設計⇒工事監理⇒FM・・・「生涯パートナー」として生涯付き合う。

②一般的に「工事監理」とは「工事と設計図書との照合及び確認」。

・まず、実施設計図と製作図、総合図などの施工図を見比べ、チェック、質疑回答などは監理の重要な仕事。その他、一般的な監理の仕事を実際の検査、安全パトロール、行政検査対応、ユーザー対応など。また、トラブル・クレームに対する迅速な対応も超重要。

③ここで、「監理という仕事において一番大事なことは何だと思う?」と質問。

・施工者や職人とのやり取りを見てきた後ということもあってか、「人間関係」などの意見。

・これを受け、「共認監理」について板書で展開しました。

⇒トラブルなく現場を運営し、クライアント及び社会の期待に応える建物を作るために・・・『共認監理』を提起!ポイントは

「いかに関係者全員の内発的なやる気を引き出すか?」

「やらされてる」「嫌々」ではやる気が出ず、品質低下、トラブル多発。

・背景は「私権⇒共認」。私権「いい生活」「財産・地位」から共認「仲間からの期待」への活力源の転換。私権時代は「持つ者と持たざる者」の「序列原理」(国家、企業、学校・・・)・・・否応もない“権力”が発生。

・「命令や強制でやる気出る?」との問いにみんな「出ない」。かつては現場も『施主>監理者>施工者』の序列原理・・・設計者や監理者は“先生”と呼ばれていた。ところが、現在は「序列」「強制」では活力は出ない⇒共認原理:「共に認め合う」⇒「共有」「対話」「合意形成」

・そのため「序列」を廃止し、クライアント、ユーザー、施工者、職人を「パートナー」あるいは「チーム」と捉える。「共に作りあげる」ことが大事。

・そこでの監理者は、「チーム」をまとめ、全員が活力をもって取り組めるよう「指令塔」「船頭」として自ら率先して動き、場をつくり、汗をかくことを役割。

「良好な人間関係」「何でも話やすい風通しの良さ」相手発の「クイックレスポンス」等の共認形成のための様々な「会議運営」が軸。

・ここで、西岡主任に、「類の監理はいかがですか?」と振ってみたところ、「こんなに相談に乗ってくれ一緒に考え、施工図もしっかり見てくれる設計事務所はない。他は、「やっといて」で、現場を見て「図面と違うからやり直せ」が普通」と嬉しい言葉をいただきました。

・更に写真で、監理主導の監理+施工者調整会議、定例会議の様子を見てもらいました。

“働くのはなんのため?”を一緒に考えてみよう!

・このコーナーは、ホワイトボードを使い、小学生にやったのとほぼ同じ感じで“授業”。

・まず、「働くのは何のため?」と質問。

⇒大学生からは、生活するため。社会貢献。自己実現。自分の目標のため・・・といった意見。

・ここで、小学生用に撮影した「工事現場の一日」「職長インタビュー」(鳶、大工、解体、左官、塗装、クリーニング、現場監督等抜粋)を見てもらう。この動画はかなりインパクトあり、小学生にもかなりウケたが、大学生にも彼らの“想い”がしっかり伝わったよう。

インタビューよりキーワード抽出

「みんなに喜んでもらいたい」「笑顔」「後の世に残したい」

 ⇒「社会・みんなの役にたつ」ことが仕事の本質・・・だから仕事は「楽しい」

 ⇒「働く(はたらく)」とは、“傍”を“楽”にすること。・・・“楽”=楽しいとも言える。

・最後に子供達の感想(原本)を見てもらいました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも監理にてよりよい現場運営を行ってゆくことと、学生さんへの現場紹介も行っていきたいと思います。

                           (東京設計室 監理室 山田徹)

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