【第10回】次の100年を担う学校を目指して~中央区明正小学校等複合施設~

45周年エピソードの第10回目は、「中央区明正小学校・幼稚園・新川児童館」を紹介します。

本施設がある新川地区は、江戸時代から酒問屋などが集積する街。古くからの住民も多く人々のつながりが強く、明正小学校は地域コミュニティーの中心となっています。


実際見に行ってまず感じたのは、

「綺麗!!、ホテルみたい!!!本当にこれが小学校???」

ということです。敷地境界の防球ネット範囲もグランド側の必要最低限であり、下の写真のように街に開かれたオープンな学校になっています。

【次の100年を担う学校を目指して】

明正小学校は、関東大震災後に建設された復興小学校の1つで、街角の曲面が特徴的な表現主義デザインの校舎は、地域のシンボルとして親しまれてきました。87年の歴史を刻む小学校は地域の愛着と誇りに支えられ、「明正ファミリー」と呼ばれる学校・家庭・地域の繋がりの核となってきました。改築にあたっては、こうした歴史と伝統を大切に継承しながら、地域コミュニティのシンボルとなる新たな学校の実現を目指しました。


【表現主義デザインの継承】

外観には旧校舎の大らかな曲面と両翼に伸びた水平ラインを継承しています。特徴的な尖塔アーチ型窓などきめ細やかな意匠も再現しました。

インテリアにもアーチ梁や腰壁など特徴的な意匠を継承しながら、ふんだんに木を使用し、温かみのある空間としています。

地元の人達誰が見ても、既存の建物が継承されて、生まれ変わったことが一目でわかる

デザインにまとまっています!!


【総合的な子育て支援拠点づくり】

本施設は、幼稚園・小学校に新たに児童館が併設された複合施設となり、総合的な子育て支援拠点づくり、世代を超えた交流拠点づくりが課題でした。そこで、複合化のメリットを活かして、ランチルームでの小学校と児童館の交流給食、体育館やメディアセンターでの小学校と児童館の交流活動、幼稚園と児童館の子育て支援機能の連携などが可能な計画とし、相互交流と機能連携を誘発する、多様な場づくりを行いました。こうした交流空間は校舎中央(街角に面する曲面部分)に集約し、さまざまな活動や交流が街に表出する活気あふれる計画です。

本施設のような、次の100年も地域の方々に愛されていく複合施設を、創り続けていきたい。                    (東京設計室 監理室 吉川功祐)

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