【第8回】「風景建築」をめざして ~同志社びわこリトリートセンター~

45周年エピソードの第8回は、同志社びわこリトリートセンターの設計エピソードをご紹介します。

本施設は同志社125周年を記念して、琵琶湖の湖西に連なる比良山系の裾野に計画された研修施設です。


【「風景建築」をめざして】

当時、はじめて敷地を訪れた設計チームは、豊かな自然環境の中に溶け込む施設の素形を思い描き、それを素直にかたちにしていくことを目指したといいます。

計画にあたっては、水彩スケッチと模型を用いて検討することで、敷地形状や周辺の森林と調和した建物配置と形状を追求。その結果、建物の威圧感を消し去り、小さなボリュームが敷地環境になじむよういくつも配置された「風景建築」のデザインに結実しました。

連なる比良山系を背景に、琵琶湖のほとりに建つ鎮守の森。この日本の自然風景に溶け込みつつ、キリスト教の精神が融合したデザインの実現を試みました。

水平ラインと深い陰影が印象的な庇は、外壁を雨風から守り、今も美しい外観を保っています。


【キリスト教主義教育の理念と、日本的な自然観の融合】

施設内部の見どころのひとつが、礼拝堂です。

日本建築の木組みをモチーフに、木材と鉄骨材を組み上げて、繊細さと奥行きを感じさせる構造デザインとしています。

(上図:礼拝堂の構造フレームモデル図)

キリスト教礼拝堂でありながら、日本建築の空間様式を取り入れることで、他に無い独自の雰囲気を醸し出す空間を実現しています。


同志社びわこリトリートセンターHP

http://www.doshisha.ac.jp/retreat/

                     (設計広報担当 共同保育室 加賀見香苗)

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